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絵付け(チャイナペインティング)について


上絵付け(オーバーグレーズ)について

  上絵付けとは、釉薬の掛かった磁器の表面に専用の絵の具で絵を描き、それを専用の窯で800℃程度で焼成し、釉薬に絵の具を定着させたものです。一般に”チャイナペインティング”というときにはこれをさし、手法としては大きく分けてヨーロピアン・スタイルとアメリカン・スタイルに分けられます。

ヨーロピアン・スタイルとは丸筆を使い伝統的な絵柄を組み合わせて絵を描く手法で、ヨーロッパの名窯マイセンやヘレンドのような描き方がそれにあたります。
アメリカン・スタイルとは丸筆のほかに平筆を使い、グラデーションを使った自由な表現で絵を描く手法で、絵画のような手描きならではの醍醐味が楽しめます。
どちらにしても西洋陶絵付けの場合、絵の具の性質上焼成前と焼成後の色味が大きく変わることはないので、普通の絵を描くような感覚で制作することが出来ます。
               (例)ヨーロピアンスタイル

                 (例)アメリカンスタイル

上絵付けに対し、下絵付け(アンダーグレーズ)があります。簡単に言うと、これは素焼きしたものに呉須という酸化コバルトを原料とした絵の具で絵を描き、それに透明釉をかけて本焼きしたものです。日本では”染付け”と呼ばれています。チャイナペインティングではあまり使うことがないのでここでは割愛させていただきます。

その他の技法
 
イングレーズについて


装飾技法について


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